主治医から「来月には仕事に出られるといいね」と言われてから、約1カ月が経ちました。(これまでのお話はこちらからご覧ください)
……が、残念ながら、まだ仕事には復帰していません。
今回は、なぜ復帰しなかったのか。
そして、この1カ月で私自身に少し変化を感じていることについて書いてみようと思います。

主治医から復帰の話。でも上司に「復帰したい」と言えなかった
主治医から復帰の話が出た直後、職場の上司から近況確認の定期連絡がありました。
そこで私は、主治医から「来月には仕事に出られるといいね」と言われたことを伝えました。
すると上司から、「あなたはどう思うの?」と聞かれました。
ここで私は、「復帰したいです」とはっきり言うことができませんでした。
いつかは復帰したい。
ただ、その時点では「復帰したい」という気持ちよりも、怖さや不安のほうが強かったのだと思います。
自分でもうまく言葉にできていなかったのですが、心のどこかでブレーキをかけていたように思います。
無理に復帰しなくていい。自分のペースを受け入れてもらえた安心感
その後の主治医の診察で、上司に「復帰したい」と言えなかったことを話しました。
すると主治医は、あっさりと、
「そういうことなら、復帰しなくていいんだよ」
と言いました。
私は、ちょっと拍子抜けしました。
主治医から復帰の話が出て、それを上司に伝えたら、そこから復帰する方向にどんどん進んでいってしまうのだと思っていたからです。
でも、そうではありませんでした。
私が「まだ復帰したいとは言えない」と話したら、主治医はそれをそのまま受け入れてくれた。
「復帰しなければいけないわけではないんだ」と思ったら、すごく安心しました。
今は、まだ仕事に復帰することへの不安があります。
でも、「いつかは復帰したい」とは思っています。
この1カ月で、その気持ちは少しはっきりしてきました。
涙の理由を言葉にできたこと。夫に伝えられた小さな一歩
そんな中、夫から、仕事で関わっていた人が、私のことを心配してくれていたという話を聞きました。
その話を聞いたとき、私は涙が出てきて、しばらく止まりませんでした。
夫は「思い出させるようなことを言ってごめん」と謝っていました。
たしかに、その話を聞いた瞬間、当時うまくいかなくて辛かったときの感情に、一瞬引き戻されたような感じがありました。
でも、それだけではありませんでした。
自分のことを心配してくれていた人がいた。
うまくいかなかったけれど、わかっていてくれた人がいたんだ。
そう思ったら、これまでのことが少し報われたような気持ちになりました。
だから、あの涙は「仕事を思い出して苦しかった涙」だけではなかったのだと思います。
つらさとか、うれしさとか、ほっとするようないろんな気持ちが混ざった涙だったんだと思います。
以前の私だったら、夫に「ごめん」と言われたら、
「ううん、大丈夫」
で終わっていたと思います。
でも今回は、そのあとに、
「苦しくて泣いたわけじゃないよ」
と付け加えることができました。
私にとっては大きな一言でした。
私は、自分の気持ちを人に話すのが苦手です。
夫に対しても同じで、「自分がどう思っているのか」をうまく伝えられていないと自覚していました。
今回は、自分の涙が何だったのかを自分で確認できた。
そして、それを夫に伝えることができた。
「自分のせいで泣かせたわけではないんだ」と夫に安心してもらえたことが、私自身の安心にもつながりました。
「どうしてそう思ったの?」を自分に聞いてみる
こうやって、自分の気持ちを確かめられるようになってきたことには、カウンセリングがかなり影響していると思います。
カウンセリングで私が話していると、カウンセラーさんが絶妙なタイミングで、
「どうしてそう思ったのですか?」
と聞いてくることがあります。
最近、その「絶妙なタイミング」には理由があることに気づきました。
私の中では話がつながっている。
でも、よく考えてみると、その間に「きっとこうだろう」という思い込みが入っていて、本当はつながっていない。
そういうところで、カウンセラーさんの「どうしてそう思ったのですか?」が出てくるようなのです。
それに気づいてからは、自分の気持ちが動いたときに、
「どうして私はそう思ったんだろう?」
と、自分自身に聞いてみるようになりました。
すると、だんだん自分の気持ちに気付けるようになってきました。
自分の気持ちを確認すると、家族にも話せる
自分の気持ちを確認するようになってから、家族に自分のことを少しずつ話せるようになってきました。
今日あったこと。
そのとき、こんなふうに思ったこと。
以前なら、わざわざ言葉にせず、そのまま自分の中にしまっていたようなことです。
「私は今、何を感じているんだろう」と一度立ち止まって、自分の中で少し整理してから言葉にしてみる。
それが少しずつできるようになってきました。
仕事には、まだ復帰していません。
でも、復帰できていない=何も進んでいない、ではなかったようです。
「私は今、どう思っているんだろう?」と、自分に聞いてみる。
それだけのことが、以前の私には意外と難しかった。
今は少しずつ、それができるようになっています。
仕事復帰も、気持ちの整理も、焦らずぼちぼち。
……「ぼちぼち」が最近の私の得意技になってきました。


