前回の記事では、初めてカウンセリングを受けたときの様子を書きました。

今回は、その体験を振り返って「受ける前の私に伝えたいこと」を6つにまとめてみます。
もし今、初めてのカウンセリングを前にして不安な方がいたら、
少しでも安心して当日を迎えられるきっかけになれば嬉しいです。

① 何を話せばいいかわからなくても大丈夫
受ける前の私は、「話を整理して、順序立てて話さなければいけない」と思っていました。
でも、カウンセラーさんは「では、お願いします」と言っただけでした。
「順序立てて話してください」とも、「最近困っていることから話してください」とも言われません。
その一言で、「どう話すかは私が決めていいんだ」と感じました。
話し方に正解はありませんでした。
まとまっていなくても、自分のペースで話し始めれば大丈夫でした。
② 全部わかってもらおうとしなくても大丈夫
仕事の話になったとき、私は説明に困りました。
専門的な仕事なので、初めて会った若いカウンセラーさんに短時間で伝えるのは難しいと思ったからです。
それでも、とにかく話してみました。
すると、カウンセラーさんは、わからなかった部分を自分の言葉で言い換えながら確認してくれました。
全部を完璧に説明できなくても、お互いに理解しようとするやり取りの中で、伝えたいことは少しずつ伝わっていきました。
③ カウンセラーさんを警戒しなくても大丈夫
受ける前の私は、本音を話すことが怖かったです。
誰にも見せるつもりのなかった心の中を見られるような、日記を読まれるような感覚でした。
でも最初に、守秘義務について丁寧な説明があり、同意書にはお互いが署名しました。
私は、理由や根拠がはっきりすると安心できるタイプです。
だから、「話した内容は守られる」という約束が目に見える形で示されたことは、とても安心につながりました。
さらに、「では、お願いします」とだけ言って、話す内容も話し方も私に委ねてくれた姿勢から、
「この人は私の話を受け止めてくれるんだ」
と感じ、少しずつ警戒心が和らいでいきました。
④ 質問攻めを心配しなくても大丈夫
私は、カウンセラーさんが次々に質問をして、それに答えていくものだと思っていました。
でも実際は逆でした。
私が話したことに対して、
「それはどういうことですか?」
「そのときはどんな気持ちでしたか?」
というように質問してくれたのです。
自分が話した内容から質問が広がっていくので、急に答えに困るようなことはほとんどありませんでした。
「質問される」というより、
「話を一緒に整理してもらう」という感覚に近かったです。
⑤ 言葉が足りなくても大丈夫
カウンセリングが始まってすぐ、私は「説明が苦手なんです」と伝えました。
本当に苦手という意味もありましたが、うまく話せなかったときの保険でもありました。
でも、その保険は思っていたほど必要ありませんでした。
言葉が足りないところは、カウンセラーさんが別の言い方にして確認してくれます。
「うまく説明しなければ」と力を入れなくても、一緒に言葉を探してくれる安心感がありました。
⑥ 劇的な変化を期待しなくても大丈夫
最初から、私は一度で何かが大きく変わるとは思っていませんでした。
でも、期待していなかったからこそ、「受けてよかった」と感じられたのかもしれません。
久しぶりに家族以外の人とじっくり話したことは気分転換になりました。
そして、自分がどんなことを気にしやすいのか、少しだけ見えた気がしました。
「人生が変わった」というような劇的な出来事ではありません。
でも、「また行ってみよう」と思えたことは、私にとって十分な一歩でした。
おわりに
受ける前の私は、不安なことばかり考えていました。
でも振り返ってみると、その不安の多くは「思い込み」だったのかもしれません。
この6つは、あの日の私が知っていたら、もう少し肩の力を抜いてカウンセリングに向かえたと思うことです。
もし今、初めてのカウンセリングを前にして緊張している方がいたら、この体験が少しでも安心につながれば嬉しいです。


