少し前から、
「うつっぽさはかなり良くなってきたけれど、不安はまだ残っているな」
と感じていました。
薬だけでなく、自分の考え方や思考のクセにも向き合ったほうがいいのかもしれない。
そう思って主治医や産業医に相談したところ、心理相談を紹介していただきました。
初めて受けてみて感じたのは、
カウンセリングは「治してもらう場所」ではなく、「話すことで頭の中を整理し、自分自身を知る場所」だった
ということです。
今回は、その時の体験をお話しします。

カウンセリングのイメージ
以前の私は、職場で受けられるカウンセリングに対して少し警戒していました。
話した内容が職場に伝わってしまうのではないかと不安だったからです。
でも今回、改めてカウンセリングについて考える中で、
カウンセラーはただ話を聞いてくれる人ではなく、
専門的な知識や「守秘義務」などの倫理を学びながら相談にあたる専門職なのだと感じました。
当時の私は警戒しすぎていました。
「学生が担当」と聞いて不安に
紹介されたのは、大学院で心理学を学ぶ方が担当する心理相談でした。
正直、最初は「学生さんで大丈夫なのかな?」と思いました。
調べてみると、後ろには必ず指導教官であるプロの先生がついてサポートしているとのこと。
それを知って少しホッとしました。
それに、私が求めているのは「治してもらうこと」ではありません。
今の自分の状況を整理したり、自分では気づいていない考え方のクセを知ったりすること。
そう考えると、最新の心理学を学んでいる学生だからこその強みもあるのかもしれないと思えるようになりました。
初めて行く場所だから下見まで
初めて行く場所だったので、受付で迷わないか心配になり、前日に下見に行きました。
案内表示のおかげですぐに場所が分かり、今思えば心配しすぎでした。
いざ、初めてのカウンセリング
受付で手続きを済ませ、問診票を記入しました。
案内されたのは小さな個室。
「好きなところに座ってください。」
そう言われて、一瞬戸惑いました。
「どこに座ればいいんだろう?」
さらに初回説明が終わると、
「では、お願いします。」と言われ
「えっ、何から話せばいいの?」
と、何を話すのが正解なのか分からず、少し頭が真っ白になりました。
でも、「私が何を話したいか」ということなんだろうなと思い、
思いついたことから話し始めることにしました。
緊張がゆるんだ理由
私は少し緊張していました。
でも、カウンセラーも少し緊張しているように感じました。
すると不思議なことに、
「私が緊張している場合じゃない。」
自然と落ち着いて話せるようになりました。
相手の様子によって、自分の気持ちが変わることってありますよね。
私が話している間、カウンセラーは聞きながらメモを取っていました。
すると私は、無意識にメモを取りやすいようにゆっくり話したり、話の区切りで少し間を空けてから話し始めたりしていました。
後から振り返ると、こういうところも私らしい反応だったのかもしれません。
一番印象に残った質問
「カウンセリングを受けて、どうなりたいですか?」
この質問が一番心に残っています。
最初に頭に浮かんだのは、
「治してほしい。」
でも、カウンセラーは医師ではありません。
少し考えてから、
「復職したいです。自分の考え方のクセを理解して、復職後も再発しないようにしたいです。」
と答えました。
それまで漠然としていた目標が、この質問によって初めて言葉になりました。
「なぜそう思いますか?」
もう一つ印象に残った場面があります。
私が、「私は人から頼み事をされやすいんです。」
と言うと、
「なぜそう思いますか?」
と質問されました。
答えながら自分でも気づいていなかった考え方が見えてきました。
そのとき、
「これがカウンセリングなんだ。」
とカウンセラーさんの技術のようなものを感じました。
アドバイスをもらうというより、質問を通して自分自身を知っていく時間なんですね。
話すだけでも頭の中は整理される
60分は本当にあっという間でした。
終わったときには、
「もっと話したい。」
そう思ったほどです。
診察では、つい次の患者さんのことや先生の時間を気にしてしまい、話したいことを遠慮してしまうことがあります。
でもカウンセリングでは違いました。
「この時間は、私が話すことで成り立つ時間なんだ。」
そう思えたことで、「ちゃんと話さなきゃ」という焦りではなく、「話していいんだ」という安心感がありました。
翌日は心療内科の診察だったのですが、いつもより自然に話すことができました。
頭の中が少し整理され、人に話すことへのハードルが下がったように感じました。
初めて受けて思ったこと
カウンセリングは、
治してもらう場所ではありませんでした。
話すことで頭の中が整理され、自分の考え方のクセに気づき、自分自身を知っていく場所。
少なくとも私にとっては、そんな時間でした。
まだ始まったばかりですが、
「受けてみてよかった」
と思っています。
これから少しずつ自分自身と向き合いながら、どんな気づきがあるのか楽しみにしています。
